ものごとはいつも見たとおりとは限らない

今日はある本から抜粋します。



ものごとは
いつも見たとおりとは限らない



さすらいの天使2人が、とあるお金持ちの家族の家に
泊まることにしました。

その家族はとても無礼で、天使たちを客間に泊めることを断りました。

その代わりに、2人に冷たい地下の小さな部屋をあてがいました。

天使たちが固い床に寝床を作ったとき、年をとった天使が壁に穴があいているのをみつけ
それを修繕しました。

若い天使が
「どうしてそんなことをするの?」と聞くと
年をとった天使は答えました。


「ものごとは、いつも見たとおりとは限らないんだよ」



次の日の夜、2人はとても貧乏で、しかし、
とても気持ちのよいもてなしをする夫婦の農家に行きました。


その夫婦は天使たちに自分たちの少ない食事を分け、
よく眠って体を休められるように自分たちのベッドに天使たちを寝かせてあげました。

次の朝日が昇ったとき、若い天使がその農民と彼の妻が涙を流しているのを見つけました。
彼らの唯一の収入源であった1頭の牛が、草原に横たわって死んでいたのです。


若い天使は激怒して、年とった天使に聞きました。

「どうしてこんなことを起こさせたのです?」


「最初の男は何でも持っていたのに、あなたは彼を助けてあげた。
2番目の家族は本当に何も持っていなかったけれど、
私たちに自分たちの持っているすべてを分け与えてくれた。
それなのに、あなたは彼らの牛を死なせてしまった」


「ものごとは、いつも見たとおりとは限らないんだよ」


年取った天使は言いました。


「お屋敷の地下室に泊まったとき、私は壁の穴の奥に金が埋まっているのに気がついたんだ。
あの家の主人は欲張りで、彼の幸運のひとかけらすら、他人に分け与えることをしたがらなかった。
だからあの壁を直したんだよ。彼が金を見つけられないようにね」


「昨日の夜、農民のベッドに寝たときは、死神が彼の妻のところにやってきた。
だからその身代わりに牛を死神にやったのさ」



「ものごとは、いつも見たとおりとは限らないんだよ」



「そうなるべき何かがその通りにいかない、そんな理不尽なときは
実際にはこういうことが起きているんだよ。
起きていることすべては自分に有利になっている、
そう、ただ信じることが必要なのさ」


ものごとは、いつも見たとおりとは限らない。



いつも愛の眼鏡をかけていたいものですね。
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by shri-yoga | 2011-06-09 22:33 | 本のこと | Comments(0)